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●今週の「海外視察報告」 その2
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トルコの耐震工事
1999年8月の未明にトルコ北西部の工業都市イズミットを中心に地震があり、大きな被害をもたらしました。
トルコのイスタンブールにアジアとヨーロッパにまたがるボスポラス海峡大橋があります。
大地震を経験したトルコ政府は日本の耐震技術に注目し、第1ボスポラス橋、第2ボスポラス橋、新・旧ゴールデンホーン橋、の4つの橋を日本の円借款により耐震工事を実施しました。
第2ボスポラス橋(ファティ・スルタン・メハメット橋)は全長1510メートル、海面からの高さは64メートルです。 ここでも日本の援助と技術が生かされております。
私はこの大橋の耐震工事の現場を視察した後、イスタンブール市防災担当関係者と意見交換をしてきました。
さらに災害緊急対策センターおよびイスタンブール工科大学も視察してきました。
トルコでは日本の消防署及び消防団組織を高く評価しています。日本式消防組織を早く作り上げたいので、指導と支援の要請がありました。
ちなみに私が理事をしております富士常葉大学には環境防災学部が設置されています。なお、地域の防災リーダーを育成するために県立裾野高校では「環境と防災」という授業を持たれておりますから、次第に災害に強い体制が整ってきております。
私はこれを一層充実強化するように国会議員として働いていきます。
イタリアのモーゼ計画
ヴェネツィアは潟湖(ラグーナ)に浮かんでいて3箇所で、アドリア海とつながっています。
近年、地下水のくみ上げによる地盤沈下と地球温暖化による海面上昇のために、たびたびアクア
アルタ(Aqua Alta)と呼ばれる高潮に見舞われ水没もしかねません。
そこで三つの水路(Lido、Malamocco、Chio-ggia)に巨大な可動水門をつくることにより、満潮時の水没から守るという計画が建てられました。
これがモーゼ計画です。モーゼが海を二分した故事にちなんでモーゼ計画と名付けられています。一時はラグーナに与える影響が大きいとして、モーゼ計画の中止が出されておりました。そのリドにおける現状を見てきました。
なお、パドヴァではイタリア・国家研究会議土砂災害予防研究所に行き、研究者と意見交換をしてきました。
先人の偉業と警鐘
治山治水は国土を守る要ですが、富士市においても先人のお陰で防災ができております。古郡氏三代による雁堤は富士川下流部の治水の要衝ですし、増田平四郎翁は浮島沼にスイホシという大きな排水路をつくっておられます。今から見ても大変な偉業です。
また古老の言い伝えとして、危ない箇所が指摘されています。鉄砲水に襲われるところだといわれた場所がそのとおりに台風による水害に遭遇したことがありました。
インドネシアの最大の被災地・西ジャワ州パガンダランでは「津波は海の女神ニロロ・キドゥルの祟りだ」という伝承があるといいます。過去にも地震による大津波が起きたので、子孫代々に気をつけさせるための言い伝えられてきたものとなります。
故事といえども見逃せない兆候の警鐘が含まれているかも知れませんので、検証しておくことが大事になります。
治山治水など防災事業は、日本にとって不可欠です。国土の70%は山であり、無数の河川が流れ、そのほとんどの土地が海まで傾斜しています。
また、列島付近にはユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートがせめぎ合い、世界で放出される地震エネルギーの10%〜20%が日本周辺に集中しているといわれています。
「備えあれば憂いなし」です。皆様と一丸となって防災に取り組み、安心安全な日本を実現しましょう。
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